目標の具体化の程度は?

ミンスキー博士の脳の探検』って本読んでる。

その中で「差分エンジン」なるものの紹介があった。これは、目標を立てそれを達成しようとするプロセスを、コンピュータのプログラム的に表現するとどうなるか、というのを説明している。

・「現在の状況」と、目標が達成されたときの「望ましい状況」を比較し、差分を抽出する。
・抽出された複数の差分の中から、最も隔たりが大きいと思われるものを1つ選択する。
・何らかのテクニックを使用して、その差分を減らすよう行動する。
・すべての差分が無くなるまで、上記を繰り返す。

だいたいこんな感じなのだが、コンピュータのみならず人間そのものが目標を達成するプロセスも単純化して上手く説明している、と感じた。

ただしこの方法を適用する前提として、「現状」と「達成すべき状況」とを比較し差分を導き出せなくてはならない。そのためには、両者はより具体的な形で、また同一の評価基準の上で表現できていることが必須だ。

よく、目標を達成するためには、そのイメージを頭の中で具体化せよ、と言われる。この「差分エンジン」の考え方をきっかけに、望ましい目標の具体化の程度をつかめた気がする。