未来は予測できないが、創ることはできる。

A Class with Drucker: The Lost Lessons of the World's Greatest Management Teacher を読んで。

Ch.11 You Can't Predict the Future, But You Can Create It.

将来に向けての計画を立てることは重要だ。しかし難しいのは、将来、自分の周りの状況がどう変わるのかを予測することであり、それはほぼ不可能だ。そして、そのような不確実な将来においても、自分の立てた計画を堅持できるかどうかは分からない。

もちろんいったん計画を立てたなら、目指すべきゴールは決してぶれてはならない。しかし、ゴールに到達するための戦略は、状況に応じて時々見直す必要があるだろう。
時には、状況が急激に変化し、針路変更を決定するための時間が与えられない、そんなことも考えられる。だから可能な限り、自己の計画に影響を与えうる状況変化を事前に想定し、そのとき取りうる代替プランを考えておくとよい。

計画を立てる、もしくは変更する際にまず行うべきは、現状把握である。現状を以下の4つに分類し、それぞれについて分析を行う。

  • situational environs

自分自身の置かれている状況について

  • neutral environs

自分の計画に影響を与えるグループや組織で、自分にとっては立場的に中立であるもの。例えば国の法律やマスメディア、世論など。

  • competitor environs

自分の競合相手についての状況。おそらく彼らは自分の計画を妨げる方向で動くであろう。彼らの強み・弱みは何か。

  • company environs

自分の属している組織や、自分が利用可能なリソースについての状況。

分析が終わったら、自分に利用可能なリソースをどのように集中投下するかを決める。リソースは大抵の場合、非常に希少である。あらゆる分野において成功を収めるのは現実的ではない。

また、計画の達成度をどのように測るかを決めたほうが良い。